[アニメ感想] えむえむっ!

「えむえむっ!」原作者である松野秋鳴先生が急逝されてしまったことに、哀悼の意を表させていただきます。

【公式サイト】


http://www.butaro.net/


【ストーリー】

 主人公・砂戸太郎は手の付けられないどうしようもない超ドMで、ヒロイン・石動美緒は傍若無人且つ傲慢の超ドS。そして、男性恐怖症の女の子・結野嵐子。三人の周囲の仲間も殆ど変態地味ていると、変態ギャグ学園ラブコメ。
 ドSの女の子がドMを調教したがる状況だなんて使い古された設定だったし、美緒様の性格のキツさもあってか一話目から「これはちょっと……」と若干引いたのを覚えている。アニメワンにて無料で配信されていたので、ポシジョンとしては『迷い猫オーバーラン』みたいにさらっと観ればいいかな、ぐらいに思ってた。

【見終わって】

 つい先日、美緒様の誕生日がクリスマスだという設定を活かして(?)時宜に適った最終回を迎えてしまった。あんまり深く考えないで「嵐子可愛いなあ」って観ていたら、あっという間に終わっちゃった感じがする。
 美緒様と嵐子が太郎を巡って、もっとどす黒く衝突しまくるのを期待してしまったのは何故なのか。これぐらいの仲でシリアスな三角関係を見てみたい好奇心とでも言うべきか……。

【エピソード】

 第三話「君のためのドッグファイト」で、太郎が嵐子を救けた回。変態の癖にやたらと格好良い一面を見せつけてくれた。福山はやっぱり好いねと再評価して、視聴継続を決定づけた回だった。最近の福山は二枚目ばかり記憶にあるものだから、『いぬかみっ!』ぶりに変態演技が楽しめたのは、中々貴重だったと思う。

【キャラ】

 僕は嵐子ちゃん。回を重ねる毎に可愛くなる。不思議。『WORKING!!』の伊波ちゃんのことはよく識らないけど、多分同系統で、男の子怖い怖いとか言いながらつい殴っちゃうタイプ。過去に苦い体験があって癒えないトラウマを抱えていた彼女は、太郎に救けて貰うある回を切っ掛けに、少しずつ歩み寄ろうとする姿勢が好感を抱いたのだろう。ボコボコ殴りつけてくる女の子の何が可愛いって、バイオレンスな要素よりも優っている魅力が有るからに過ぎない。
 嵐子が可愛かったから、ドMしか得しないアニメを見終えることが出来た。嵐子の為なら美緒様の暴走も、太郎の変態リアクションも、寒いギャグも、変態姉あすみんも、難なく見届けられた。実に偉大だ。早見沙織、恐るべし。

 次点でタツミちゃん。一話目からどぎついキャラだと思ったら、いつからか「女装とか問題ないし」となってた。不思議。僕の中では、翠髪の女性キャラはだいたい可愛いって法則が確立しつつある。特にモスグリーンのロングは迚も映える。この際女装でも好い。

 先生は別にいいけど、矢作氏の発明部部長は全くもって要らない。ロリうぜぇ。このキャラが絡むシーンは割と寒かった覚えがある。

【曲】

 OPが割と好きだった。ちゅるっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅちゅっちゅー。
 EDは聴き過ぎて中毒になってしまった。初めて聞いた時の感想は敢えて書きません。

【総評価】

★★★☆☆

【関連商品】


 OPのSDキャラがやたら可愛いと思っていたけど、12/10に立体化したフィギュアが発売されてました。写真を見る限りでは良さそうだと思うのですが、一定確率で太郎が混ぜってるとかギャンブルにも程が……いえ、何でもないです。

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